持ち前の高身長を生かしたツーアタックでおなじみ、2024年バレーボール女子日本代表岩崎こよみ選手。今回のパリオリンピック出場には選手としての大きな決断がありました。
出産、育児を経験し、5年ぶりの復帰を決めた理由はなんだったんでしょうか?
そこには育児と競技を両立するために、お手本となるある人物がいました。
それでは日本代表スーパーママの【岩崎こよみ選手】の基本情報から見ていきましょう!
ツーアタックで点を取りまくる!岩崎こよみ選手はどんな人?【選手プロフィール】
名前 | 岩崎こよみ(旧:富永こよみ) |
出身 | 東京都狛江市 |
生年月日 | 1989年5月1日 |
年齢 | 35歳 |
身長 / 体重 | 175㎝/67kg |
血液型 | B |
家族 | 3人(夫、3歳息子) |
所属 | 埼玉上尾メディックス |
出身高校 | 下北沢成徳高等学校 |
ポジション | S(セッター) |
オリンピック経験 | 初出場 |
国際大会の経歴 | 2009年、2017年 ワールドグランドチャンピオンズカップ 2018年 世界選手権 2023年 アジア大会 |
試合前によく聞く曲 | Contrail / 安室奈美恵 |
今回2024パリオリンピックに向け、女子日本代表選手に招集された選手のうちの一人岩崎こよみ選手。チーム最年長で経験も豊富な岩崎選手は、”引けを取ら
ない真っ直ぐな姿勢”とセッターとして高身長を生かした”高い位置からのトス”は、チームの安心感と落ち着きを作り出しているでしょう。
プレー中の岩崎選手を拝見していると、とてもお子さんがいる母親とは思えない"鋭さ"と"俊敏さ"には毎回驚かされますよね。
ママになっても戦うことを諦めない姿は、日本中に勇気と希望を与えてくれますね。
姉の影響をうけ、始まったバレーボール人生
富永家へ次女として生まれた岩崎こよみ選手(旧姓:富永)。先にバレーボールを始めていた姉の影響をうけ、狛江第七小学校(狛江セブン)
にて選手生活がスタートします。(姉妹の影響は強いですね)
すぐさまその才能が開花し、バレーボールの名門高としても知られている下北沢成徳高等学校へ入学。バレーボール技術をさらに向上しエースアタッカーとして活躍されました。(昔はアタッカーもやられていたのですね~元アタッカーのセッターなんて天才的!!)
下北沢成徳高等学校は、あの木村沙織選手も輩出しています!他にもバレー以外でも数々のオリンピック選手を輩出している下北沢成徳高等学校は、きっと素晴らしい環境が整っているんですね!
セッターとしての資質が輝く!埼玉上尾メディックスへの移籍
2008年、所属していたパイオニアが廃部となってしまった影響から、埼玉上尾メディックスへ移籍することになりました。
パイオニア入団当初から指導している吉田敏明氏は、「身体能力は高く、ハンドリングもいいし、ボールの下に入るのも速い。指導したことをすぐに再現できた」と岩崎選手のセッターとしての資質をいち早く見抜いていました。
当時175センチではアタッカーとして低身長なため、「大型セッター」という道も当初から考えられていたようですね。
<岩崎選手バレーボール時系列>
・9歳で狛江第七小学校(狛江セブン)にてバレーボールを始める
・バレー名門校、下北沢成徳高等学校でエースアタッカーとして活躍
・2008年パイオニアに入団 入団当初からの指導者は吉田敏明氏
・2009年日本代表初進出
・2014年埼玉上尾メディックスへ移籍
・2018年にはイタリアのフィロットラーノに移籍
・2021年5月には子供を出産
・2024年オリンピック日本代表復帰
「私がでてもいいのだろうかー。」競技に対して100%ではなかった
5年ぶりの復帰ー。
日本代表復帰を決断するまでに彼女にはある葛藤がありました。
子供ができたことにより2か月間育児に専念し、一番かわいい我が子を見守りたい気持ちを抑え、競技に復帰。
しかし、競技に対して100%ではありませんでした。
子供に熱が出れば、練習を途中で中断し、病院へ行く日もあれば、育児を優先しながらの競技生活でした。
そんな岩崎選手は、「みんなすべてをかけてこの日本代表に選ばれるように努力をしている中、競技に対して100%でない私が出てもいいのだろうか。」と思うようになりました。
”ある先輩ママアスリートからのエール”
荒木絵里香さん「彼女を見て『岩崎選手のようになりたい』と考える選手がたくさんいる。岩崎選手の頑張りもそうですが、彼女を支える人たちの頑張りも私は近くで見ています。心から応援したいし、やり切ってほしいです」
エールをくれたのは埼玉上尾メディックスでも同じチームであった、”荒木絵里香さん”
荒木さんは、出産を考えている女性アスリートを応援し、現在ではMAN(ママ・アスリート・ネットワーク)」の代表理事に就任し、アスリートの子育ての課題に取り組んでいます。
日本代表。それを叶えるには本人の技術はもちろんのこと、周りの環境や、支えがあって、全てがそろって実現しているのですね。
ママをしながら日本代表としてアスリートを務めるには、相当の気合いを感じます。
チームへの想い「弱みを見せられれば、もっと強く・・・」
岩崎選手は、大会前このように語っています。
「みんなそれぞれ悩みもあるし、大変なことも抱えている。私もそうですけど、そういうことを含めて支え合えるような、弱みも見せられるようなチームになれば、もっと強くなるんじゃないかなと思う。
私は一番“年上”っていうふうに見られるし、しっかりした人と思われがちなんですけど、全然そんなことないので(笑)。下の子たちもあまりピリピリせず、バレーとは別のところでストレスを感じたり、変な気を使うことがないように、あえて自分も弱みを見せていければなと思います。自分もそのほうが楽だし」
岩崎選手の落ち着いた優しさを感じますね。先輩がこんな言葉を言ってくれたら、その下の後輩も変に緊張感を感じず、リラックスしたプレーができ素敵なチーム環境ですね!
最後に 。インスタからはコートの顔とは打って変わって、”優しいままの顔に”
インスタグラムからは、普段コートの上では見ないような、母親の表情をした岩崎選手を拝見することができます!
かわいい息子さんとのツーショット、休日の家族時間を見てみてください。
それでは、ママアスリートとして最前線を行く岩崎選手に今後の期待を込めて、応援しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。